『ハチドリのひとしずく』いま、私にできること

監修 辻 信一

これは、南米のアンデス地方に昔から伝えられてきた話です。

 

森が燃えていました

森の生き物たちはわれさきにと逃げていきました

でもクリキンディという名のハチドリだけは行ったり来たり口ばしで

水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落としていきます

動物たちはそれを見て「そんなことをしていったい何になるんだ」と笑います

クリキンディはこう答えました「私は、私にできることをしているだけ」

 

この短い物語の中に大きなメッセージがあります。

この話の続きは一人一人の感性にゆだねられます。

ハチドリは体長7センチ程の小さな鳥です。ハチドリのクリキンディのとても勇気のある行動を褒め称えることができるかもしれない。しかし、われ先に森から逃げ出した動物たちを避難できるでしょうか?

それぞれがそれぞれに考えさせられる本になってます。

この辻信一さんは、このハチドリのひとしずくを感じてひとしずくを受け取ったのでしょう。そして絵本にしました。そして、多くのひとの目にとまり、ドンドン大きくなって私の元へもやってきました。

自然環境や原発問題もそうでしょうが、職場や学校その他のコミュニティや家庭の中でも自分にできることをやっていくことが、いづれ大きな成果に繋がるかもしれません。今、出来ることをやるだけ。自分を信じること。たくさんのことに気づかせてくれる本ですね。何となく気づいていても見て見ぬふりをしてきた自分を感じ胸が痛みました。

小さな勇気ある行動は、徐々に大きな力へ変わっていく。そのひとしずくを関知出来る人間でいたいと思いました。

そして勇気をもって、一歩前進すること。

この話の結論はでないかもしれません。でも、この寓話を小学校や中学校だけでなく色々な場面でシェアし、ディスカッションするのにとても貴重な題材になりそうですね。CIMG1173